週刊ネコ通信

日記とか備忘録とか。

2020_10_02

土曜日は休みだったので、昼ごはんを食べた後部屋でのんびりしていた。秋晴れで適度な風も吹いていた。

あぐらとも言えない中途半端な姿勢でボーッとしていた。家の近くはわりに緑が多いので虫とか鳥とかが鳴いているのが結構はっきり聞こえる、最近音楽を聴く時にはアンビエントのことが多いのだが、それよりも本質的にアンビエントだよなというしょうもないことを考えた。

聞いているとパターンのような周期性があり、音階で例えると「ド→ミ→ド→ミ…」とか「レ→ミ→レ→ミ→…」のような2つの音程を往復しているような気がした。鳴いていた虫の名前まではわからないけど、それぞれの種族がそれぞれに2音程で鳴いているので複数の声部のハーモニーに聞こえる。冬とかではなくて、生物のいる良い季節じゃないと聞けない音。無理にパソコン起動して色々探さなくてもこれで十分な気がしてしまった。そんなわけはないのだが。

 

2つの音程の限りない往復、というと真っ先に思い浮かんだのは坂本龍一の『美貌の青空』だった。この曲の肝はバイオリンとチェロの延々と続く伴奏である。作曲者がこの伴奏を環境音を模して書いたのかはもちろん分かりようもないわけだが、なんとなく空の下に一人放り出されて周りに人がいない時に耳に入ってくる音という気がする。

 

しかし、昔は「YMOの呪縛」というものがあったらしいけど、「坂本龍一の呪縛」というのも多分あるよな……と自分を顧みて思った。