週刊ネコ通信

日記とか備忘録とか。

Pat Metheny「Bright Size Life」(1976)

ふとYouTubeを眺めていたら流れてきたこの曲、メセニーのデビューアルバムのタイトル曲なのだがちゃんと聴いたことがなかったものです。

なんかとても沁みます、ふと空を見上げたら雲が穏やかに流れてた、くらいに自然で素朴な牧歌的な音です。

ECMから出てる盤で、メンバーは、Pat Metheny(g)、Jaco Pastorius(b)、Bob Moses(d)。ジャコもボブもマイアミ大学の同僚・先輩的な関係性だったみたいですね。すげえ大学だ。

 

「Bright Size Life」というタイトルについては、なんかメセニーとジャコがその場のノリで決めたみたいで明確な意図は無いようです。

後年メセニー本人が、ファンからそのミステリアスなタイトルの意味を問われて、次のように語っている。(Patmetheny.com 2001/5/1付Q&Aより拙訳)

「この間にちょっと考えてみたけど、正直言って、曲の名前を付ける時に何を考えていたか、そのタイトルはどこから来たのか、まったくわからない。たぶんその時頭に浮かんだ言葉に、ジャコ(パストリアス。トリオを組んだメンバーの一人)もいいねって言ってくれて、それで決まった感じかな。長いこと「練習曲第2番(exercise number 2)」と呼んでたんで、どんな名前でもそれよりマシだった。」

人生が輝く「サイズ」を探して - Bright Size Life - 花と、空と、リモンチェッロ/ Flower, Sky, and Limoncello

でも鳴っている音と非常に親和性が高いような気がして、無性にカッコいいと感じます。謎めいている。

さらに「ブライト・サイズ・ライフ」をどう訳すかによってニュアンスは結構変わってきますね。「明るい・広大な・人生」のような気もするし、「輝く・大きさの・人生」のような気もする。

でも先のブログのように後者で解釈すると、より世界が広がるような感じがします。「輝く大きさ」ってなんだ? という疑問はそのままに、「人生のbright size」を探すのは悪くないな、と思うわけです。