明けました。今年もよろしくおねがいします。
2022年はブログ中心にやろうと決めていたのですが、いざ書こうと思うと面倒臭さが上回ってしまうことが多く、更新頻度は例年と特に変わりませんでした。書きたいことがあって、かつ、それを書ける時が重なるのは実は結構レアなことなので、今後も気長に更新していきたいとおもいます。
2022年に「観た映画・読んだ本」編です。
2022年と言いつつ、2021年末から始まる。あと、本の記録の方はごく一部です(いちいち読んだ記録取らないことがほとんどなので)。
2021_12_25
『マトリックス』を観る。おもしれー。
『マトリックス レボリューションズ』も観るがイチャイチャシーンしか出てこないので冒頭30分で飽きてその後見てない(続編かと思ってレボリューションズを見始めたがそもそもレボリューションズは3作目であることにあとから気づいて愕然とした。タイトルはわかりやすくしろ)。
監督のウォシャウスキー兄弟について軽く調べても、カルト的な話しか出てこなくてよくわからなかった。
2021_12_30
25日に観始めたインド映画『きっと、うまくいく』を観終えた。スカッと系のストーリーなんだけど嫌味はなく、ハラハラしながら爆笑しつつ楽しめた。エンジニアリングには夢があるねえ……
へんてこなタイトルだったのでアマプラのオススメに表示されているのに長らく無視していたが滅茶苦茶よかった。みんな観るべき。
2022_01_14
北野武監督作品『HANA-BI』を観る。完全に前情報をシャットアウトしての視聴だった。
とにかく画面が美しい。自分はこういうのが観たかったのかも、と思える。90年代はかくもロマンがあったのかと、そんな錯覚に陥る。
自宅で二人でケーキを分けながらお茶を飲むシーンで何故か涙腺が緩んでしまった。岸本加世子のキャップ姿。そして絵。そして暴力。ティザー動画の走馬灯が全てのような気もする。海は美しい。
2022_01_24
北野武監督作品『3-4X10月』を観る。海で遊ぶシーンが印象的。全体的に、説明的でないのがすごく良いと思った。シーンの移り変わりの際に、自分で経過を補完する必要があることが逆に幸せ。
2022_02_12
とにかく「熱情」ですよね。当時はそれがあった。
2022_02_18
北野武監督作品『ソナチネ』を観る。いつの間にか映画を観終えていた。やっぱり海辺のシーンがとにかく良い。あと冒頭の街並みのシーンに失われたノスタルジアを感じた。
2022_02_28
北野武監督作品『菊次郎の夏』を観る。前作までのバイオレンスをどことなく期待している部分があるので、この作品は自分には合わないかな…と思いながら観始めたが、合わないなんてことは全く無く、楽しめた。暴力描写は少ないんだけれども、救いの無さというのはやっぱり存在していて。
そして映像の色味がもう最高。。メイキングの映像は普通の90年代のテレビの色味なので、映画本編であの感じが出せているのは、当たり前だけど滅茶苦茶フィルムの色を追い込んでいるからなんだなあと……
2022_03_18
他の作品と比べるとストーリーが淡白な感じもするが、非常に画面が見やすく迫力がある。タイトルのインパクトといい、ずっと気になっていた作品だったので観れてよかった。
2022_03_26
北野武監督作品『Kids Return』を観る。
ビートたけしがいつ出てくるのか…と構えながら見たが……(事前情報なしで見ているため)
エンディングの数分が良い。そして自転車でバイパス沿いを走るシーンはどれも良いですね、いつかロケ地を巡ってみたいと思いました。
2022_04_03
『ロボコップ』を観る。悲劇的な流れが加速していく様を見ていて辛くなってしまった。しかし80年代における近未来が満載されておりその点だけは最高だった。
2022_05_14
『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』を立て続けに観る。1作目のサイバーパンク感が薄れてラブ・ロマンスに傾倒してしまったのはちょっと……
でも緑がかったフィルムの色は個人的に好みです。
2022_06_05
カミュの『異邦人』を読み終える。殺人的な暑さの夏の海岸の描写が凄い。こちらまで頭がクラクラしてくるような、そんな描写……
2022_06_26
何日か前に読んでハマってしまった『ガダラの豚』1巻の続き(2・3巻)が届き、日曜深夜に2巻から3巻の3分の1までを一気読みする。特に2巻、完全に惹き込まれてしまった。小説を夢中になって読むのなんて何年ぶりだろうか……
2022_08_11
『ランボー1』を観る。ほぼ前提知識無しで観たが、思った以上に重いテーマが背後に潜む内容で度肝を抜かれた。ベトナム戦争は当時のアメリカにとっては、我々日本人には想像も出来ないほど壮絶な問題だったのだろう。映画の公開が82年で、劇中には「7年前の記憶が……」といったようなセリフが出てきますが、ベトナムからの撤退は75年であり、現実とリンクしていて印象的でした。「戦争は続いている! 終わっていないんだ」
前半の山間でのゲリラ線が良いですね。「一寸先は闇」という不気味さが見ているこちらにも伝わる。ランボーシリーズは全部観てしまったが、この1作目が頭一つ抜けて面白かったです。
2022_08_12
『ランボー2』を観る。1と比べると演出がかなり派手になった。1よりもファンタジーになってしまったが、見ててスカッとした。そしてやはりベトナムはまだ終わっていない。ジャングルでの戦闘シーンは何かゾクゾクしますね。
2022_08_13
『ランボー3』を観る。2よりもさらにアクション要素が増した。だいぶヒロイック味が強い。「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の中に「ランボー3の地下水路を通るところ」というのがあるのだが、その元ネタとを見れたということで満足。
2022_08_14
『ランボー4(最後の戦場)』を観終える。結構残虐な描写がマシマシ。その上、ほとんどがアクションシーンでストーリーもへったくれもない映画になっている。また、ランボー3までが80年代に制作されたのに対し、本作は2008年の作品なのでスタローンが中年おじさんになってる……顔が別人ですわ。
2022_09_01
「あの人に会いたい」で言及されている中島らもの初期のエッセイ『その日の天使』をずっと読んでみたいと思い、でも収録されているベストエッセイ集はプレミア付いてて手が出ないなあ…と購入をためらっていた。
が、そもそも『恋は底ぢから』に収録されていることに気が付いて拍子抜けした。持ってるじゃん……
恋は底ぢから (集英社文庫) | 中島 らも |本 | 通販 | Amazon
でもこれを文章で読んでも、動画で本人が話している「一日一日には、必ず一人天使がいる」の重みがそこまで感じられない、というか、本人の語り口が巧すぎて是非動画で見てほしい、と強く言いたい。少しつらくなった時、呪文のように小声で「天使がいる……」と唱えとりました。
正当ではなく 異端を
王道ではなく 邪道を
2022_09_03
『ランボー ラスト・ブラッド』を観終える。舞台が完全に現代で、仕方なかったんだろうけれども、ランボー1のようなベトナム戦争というテーマも無く、スターローンもおじいちゃんになっており、これまでの総決算といえば聞こえはイイが、やはりベトナム戦争という特殊環境でしか生まれ得なかった「ランボー」の若さを俺たちは見たかったんだろうな……ランボーシリーズは、回を重ねるごとに自分ではなく他者を守る物語になってしまっているんですよね、それは戦場とは真逆であるから、(自分の中では)どんどん齟齬が進んでいったのだと思います。
そして再び『ランボー1』を観る。やはり面白い。そして結構音楽が凝っているんですよね。何度も流れる5拍子+5拍子+7拍子のテーマは緊張感があって最高。オケっぽい音使いも今聞くと贅沢に聞こえますね、これぞ80年代という高揚感に包まれます。
2022_12_08
『ロッキー1』を観終える。本題に入るまでが長い! 一番良かったのはテーマ曲が流れながらランニングするシーン(リンゴ貰う例のシーンの前後)。
2022_12_30
『ミッション:インポッシブル フォールアウト』を観る。なんか深夜に一気に観てしまった。ハリウッド映画なのでこちらの感情の起伏が完全にコントロールされてるような感覚になり悔しいが面白い。ヘリシーンが良い、というのを聞いて見たのだが、確かに悪くなかった。トム・クルーズかっこいい。前半1/3シーン、中盤2/3シーン、終盤3/3シーン、どれもダレることなく観れた。暇な時に是非。
北野映画を観よう、と決めていて、主要なところを色々観ていました。そのほか、アマプラで前から観たいと思ってたのをだらだら観る感じ。特に80年代のアメリカ映画に何となく惹かれてました。映画好きの方からすれば「なんだこれ」みたいなラインナップかと思いますが普通に観てて楽しかったです。