週刊ネコ通信

日記とか備忘録とか。

2020年9月

9/1-9/2

深夜に坂本龍一『Thousand Knives』を聴く。イントロが長年理解できなかったが、すっと入ってきた。心に何もない状態の更地でないと理解ができないのかもしれない。

 

9/11

地獄の黙示録』を見終える。

小学生の頃、こち亀の爆竜大佐の元ネタだと知って観ようとしたら親に止められた思い出がある。教育には良くないが、キルゴア大佐のシーンは良かった。

I love the smell of napalm, in the morning.

後半に進むにつれて抽象的になり訳がわからなくなっていくが、不思議に纏め切れているので評価されているのだろう、と感じた。

コッポラといえば苺ましまろのようなイメージだったが、もちろん因果関係が逆であり…元ネタって大事だなあと何度目かわからん納得をする。

 

9/12

TVは朝のニュースぐらいしかみないのだが、ふと耳に入ってきた無印良品のCMのBGMが良かった。ローファイなピアノの3拍子の曲だった。CMの映像はパッと見、無印とどんな関係があるのかわからん内容だったが。。

…と思ったが調べたら作曲が坂本龍一だった。わお。氏が好きなサティを意識してるような(氏が解釈したサティのような)、BTTB時代の曲調に近いですね。こんなところにも90年代回帰、というこじつけ解釈もできるのかもと感じました。”ambiguous”という形容が最も相応しい、綺麗なのにどこか不安になる素敵な曲だと思います。

↓実店舗ではフルバージョンで流れているとのこと…無印実店舗とか1年以上訪れてないのだが、曲が流れているうちに行きたいね…

 

9/13

大島渚『飼育』を見終える。見てるこちらが発狂しそうな田舎の密度を感じた。

 

9/15

大島渚『儀式』を見終える。太平洋戦争が人々をおかしくしたのか、元々おかしかったのが太平洋戦争によって顕になったのかということを一番に考えた。

地面に耳を当て死者の音を聞くモチーフは実際的な意味を持たないだけに不気味。抽象的過ぎる。

映像としては、影となるべき部分がきちんと暗く映っているのが印象的。

 

9/20

時計じかけのオレンジ』を観る。感情が左右に揺さぶられるような気がして途中で何度か再生を止めてしまった。わたしは大分そういうのが苦手なのかもしれず、これまでだったら観るのをそのまま止めていたかもしれないが今回は最後まで見れた。スッキリ。

特に出所した後、復讐を受けるシーン群は見ていて何とも辛いものがあった。目には目を、って相当残虐な思想だなと思った。描写から反射的にソナタ形式の再現部を連想したけど、第九の2楽章はスケルツォでしたね…