週刊ネコ通信

日記とか備忘録とか。

2020_04_29

祝日だが招集がかかっていたので出勤、しかし大事には至らなかったのでものの数時間で解放された。何より……

 

1.

帰宅し、数日前に配信されたBoiler Roomの動画を流し見ていた。

ダンスパーティなのになんで皆一人で踊っているんだろう…と一瞬思ったけど、ここでもソーシャルディスタンス、ということだと思う。

なんで水着で踊っているのかとか、仰々しいパフォーマンスはどういう意図なのかとか、いろいろ分からず私からすると不気味な映像である。なんか文脈があるのだろうか。

Floating Pointsは熱心に追いかけているわけではないのだが、たまに聞くと安心する感じの音楽をやってくれているので大変な信頼感がある。Four Tetも4月上旬にこの企画に出演していたがやっぱり良かった。ロングミックスと在宅の相性は良い。

 

2.

松田聖子の『Kimono Beat』のライブ映像を見る。演奏は結構雑なのだが勢いがあって好きなので定期的に見ている。

この聖子ちゃん、俺の中のイメージとちょっと違っていて、普通に親戚にいそうな感じのメイク衣装なので脳が少しバグる。80年代のいかにもアイドルです!という感じとも、00年代入ってからの浜崎あゆみみたいなちょっとギャルっぽい感じともちょっと違う異質な路線。祖母の親戚がみんなこんな風のパーマなんですよ…

Kimono Beatは、作詞:松本隆、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗、という無敵艦隊によるプロダクションがされている。特に松本の詩が良い。本当の天才だと思う。

 

で、この曲聞くと分かるがコード進行が特殊で、サビで変な調に飛ばされる。Aメロ・Bメロがkey:Emなのに対し、サビ直前のEコードを挟み、サビではkey:Fとなる。

これは半音上の長調(key:F)に転調、とも取れるが、Aメロ・Bメロは短調感が薄くkey:Emの平行調のkey:Gに聞こえることから、聴感上はkey:G→key:Fに全音で降りているようにも聞こえる。

サビ直前のEコードに対して、サビのアウフタクトのメロディがG音なので実質E7(#9)みたいな響きが仄かに感じられるのも良い。実質、仄かなジミヘンコードである。というか多分この仕掛けがKimono Beat最大の特徴であり、名曲たり得た理由だと思っている。

 

しかし全体としてはそんなに突飛なコード進行ではないのに耳に残って離れない楽曲となっているので、改めて凄い…と思うわけである。

 

↓このエントリ(というかブログ)はかなり丁寧なコード解説で良い。

https://ameblo.jp/duanezakkyngwie/entry-12198921486.html