週刊ネコ通信

日記とか備忘録とか。

2019_01_04

ブックオフ初めをしました。

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「トワイライト・キッズ」の『common style』はネットにほとんど情報が無かったので大穴狙いで買ってみたが、今の私の耳だと90年代J-POPの古臭さが凝縮されたようにしか聞こえなかった、残念。。M4「君のいないステーション」はビートたけし所ジョージのバラエティ番組「ドラキュラが狙ってる」のEDで使用されていたとのこと。1992年発売。

『カラー・メッセージ ブルー』はカネボウサウンドエステティック・シリーズの1枚。これを780円で地方都市の棚に並べる姿勢はかなり攻めている。1993年発売。いわゆる俗流アンビエントで、第1弾の『グリーン』は柴崎氏のブログでも紹介されている。ライナーによると、本シリーズのねらいは「音楽を聴いて色や風景を感覚してもらおうということです」。監修は前作と同じく林和幸氏。音としては延々とPCM系のストリングスやエレピ、時々リード楽器がダイアトニックな音像を紡ぐ、非・劇的な展開の音楽である。俗流アンビエントとしては可もなく不可もない内容だが、ブックレットでは色がもたらす効果を真剣に検証したっぽい結果が詳らかにされており、これはいかにもコマーシャライズドな時代性を嗅ぐことが出来、ポイントが高い。急に理屈が挟まれるあたり、何だか安部公房っぽいですね。

カネボウ制作のサウンドエステティック・シリーズは何枚か出ているのですが、監修が「カネボウ エステティック㈱」だったり(上記盤はこれ)、「鐘紡株式会社 カネボウ化粧品本部 ヘルシー&ビューティー・スクール」だったり、「鐘紡株式会社 カネボウ化粧品本部 サロン ド エステ」だったりと、作品によって微妙に違うので当時何があったんだろう? 同グループ内でわざわざCDごとに担当部署を分ける理由とは? 完全に想像ですがもしかして部署ごとにCDの売上を競い合っていたとか?

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『ブルー』のブックレット。いろいろ実験までしている様子が伺える。しかしこの手の調査は手法を工夫することで結果を相当操作しうるので妥当性は無論何とも分からない。

村松健の『ほし・つき・ぴあの』は抑えとして買ったのですが、まあこれは良いですね。村松健のピアノは、我々に足りないのは素直さであるということを聴くたびに教えてくれる。1993年発売。

 

 

全く違う話として、anoutaさんのフリーペーパーが届きました。最高に発送が速かった。ペーパー本体も去ることながら封筒や中袋までこだわりが感じられて感激した。美意識がよく伝わってきました。今回は2019年12月発行のvol.3と、在庫があったので2019年7月発行のvol.2、そして衝動買いした盤をまとめた豆本?が届いた。どれも紙の手触りが良い。あとマスキングテープって良いですよね、おしゃれな封印手段だと思う。内容は旧譜中心のディスクレビューなのですが、私が普段聴いているのと相当違う範疇の音楽なので外国に行ったような気分になった。好奇心が刺激される。これを頼りに少しずつ聴いてみたい。

vol.2はジャケが「タワー」(灯台とか煙突とか)な盤を集めた非常にコンセプチュアルなペーパーで、そういう楽しみ方もあるのか…と特に感心した。多様な聴き方の引き出しを持てるのは楽しい。

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とにかくかっこいい。