2019年1〜9月編です。なぜこんな中途半端な時期にまとめるのか? それはやる気が今出たため…
2018年版はおおよそ半期ごとに書いたのでひまな方はこちらもぜひ。
鶏七味 / Awaking like steam,
個人的2019ベストミックスと言っても過言ではない(ヨイショとかではなくほんとです)。週6回以上再生していた時期もあるくらい…実に中毒性のある内容になっています。
私がアニリミに疎いせいもあるんだろうが楽曲群がどれも新鮮で、Mixも随所にフックがありとにかく良い。future〜juke〜rockを行き来していて飽きない作り、特に22''20〜25''00の流れは是非箱で聴きたい。
がっこうぐらしのOPを破茶滅茶にして原曲必要? みたいなリミックスが含まれているのですが初回聴いたときは車の中で文字通り破顔してしまった。すごい文化や。
ネットギャング周りはよくわからない概念があってちょっと怖いのですがこのMixは怖くないので聴きましょう(記事を書くために聞き直していたら銃声が入ってないことに気が付いたが別に銃声が入っている必要性はなかった…)。
聴き終わったあとに無性に本家jukeを聴きたくなるのも良い。
°flux garage / OTAKU MIX 01 120BPM~ (20190517)
(視聴音源なし)
現在ネット上から消えてるようでここで取り上げるか迷ったのですがこれもヘビロテしていたので…音源をダウンロードしていた方々はラッキーですね。
最近こういう路線のMixを作られるDJが少なくなってしまい、こういうの大好きな私としては寂しい限りだったのですが同じような感覚を持ち続けている方の存在を確認できてエモーショナルになってしまう。(クラナドEDのTORCH→スフィア→Serani Pojiの流れとか)
ぐり / Hiroko Kasahara onlyMix
ありそうで見かけない笠原弘子Only Mix。笠原弘子さんの声のおいしい部分をつまみ食いできます。
笠原弘子という人は、各種インタビューとかを読むといまいち文意が汲み取れない発言が多かったりするため未だに人物像を定義できない側面があるのですが、歌声は本当に素晴らしく、その狭間には一体何が横たわっているのだろう? と疑問に思います。
こうやってまとめて聴いてみるとやはり"歌姫"としてのキャラクタが強く立ち上がってくるようで、平松愛理とかが近い気もするが、結果として連れて行かれる場所は全く違うので面白い。笠原弘子さんはそんなに商業ぽくないような気がするんですよね(そんなわけないんですが)。
構成の関係で泣く泣く削った曲も多いと思います。そこを手持ちの笠原弘子音源を流して補完する、という一風変わった楽しみ方もできそうです。
anóuta / フランスのブックオフ
「トレンディー歌謡に抱かれて」というTumblrブログを運営されているanóuta氏によるMix。「フランスのブックオフ」の棚を想像して組まれたMixとのことだが、普段フレンチポップを聴かない人間にとってはただただ斬新、鮮やか…
anóuta — ブレンディ歌謡に抱かれて 第29回:原田知世「彩 [sai] 」
9'25頃から始まる曲が特によいですね…曲名はわかりませんが……音像にまるで日本のトレンディー歌謡が輸出されたかのような感触の近接がありますが冷静に考えるとそんな可能性は低く、普通に海の向こうでもこうした要素を汲むアーティストが当然居た(居る)ということ。当たり前の話なのですがリスニングを日本語ポップスに絞ってしまって視野が狭くなっており目からウロコでした。世界は広い。
CD現物も作られてYu-Koh現場では配布されていたようですが、会場は遠く、手に入らず。かなり造りが凝っているうえトラックリストも付いていたようなのでなんとも歯がゆいです。。
BJ / s/r demo mix
AKSBのBJ氏によるアキシブ系Mix。
これでもか! というアキシブの波に溺れる。クイック気味に繋いで高テンションを維持しているせいで密度感がすごいです。以前声優レアグルーヴの現場でASKBのDJを聴き、ほとんど知らないアキシブ系楽曲の連続ジャブを食らい呆然とした覚えがあるのですがその時のことを思い出しました。時折流れるインストも良いですね…
Ton Mise / DJ MIX - Kyuujitsu Ni Nidone (休日に二度寝)
Chill-hop〜Electronica〜IDMなMix。コンテンジャズの要素もあります。たまにこういうのを聞くと安心する。
自分の中でグリッチが再興しないかな、という期待も膨らみます。
INDGMSK / 帰省・AEON MALL・VV
INDGMSK a.k.a 台車によるMix。2018年の夏に発表されたものですが今年よく聴いてました。SM*Pから始まるポイントが高い。
全編Samba〜Loungeのいい感じの曲が続きます。こんな洒落たイオンなんてねえよ! と思いながら最初は聴きましたがこれ聴いた後に行くと地元のイオンが逆にLoungeに寄ったように聴こえるから不思議なものです。
印象論ですが、たぶん、意識しているのはあくまでブラジル音楽であり渋谷系ではない点が良いと思いました。
知ってるかのように書きましたがLoungeについては恥ずかしながらこのnoteで知りました。「Move on now! はLoungeです」というのは非常にわかりやすく、なにかの標語に近い。
アイカツ!と渋谷系/ラウンジ/世界のポップスについての長文|ドチャカラちゃん|note
Beat Bopz / Tokyo Taste Extra Edition #18
これも2018年発表ですが今年になってから随分再生しました。late 80's〜early 90'sのライトメロウ集なのですが、意外とこの温度感で選曲してるMixはネット上には少なく大変貴重です。王道を少し逸れたセレクト眼はどこまで行ってもセンスだし、それで流れが作れるというのは心底羨ましいなと思います。
笠原弘子「Good Morning Pie」が新鮮に響いているのが面白い、完全にOLソング。少年隊の流れ方もよく、そういえばリアルアナコンダさんが前に話題にしてたな…と思い出す。
80年代アイドルソングのアレンジは私にはまだ早いのか古臭く感じてしまうことがほとんどなのですが、このMixはそうした埃っぽさが除去されているので◎。再解釈のお手本のよう。
惰性で聴いてる部分もあるのでもっと積極的に攻めて聴いて違う世界の音を見たいな…という思いが継続しています。最近同期が不調なApple Musicを解約してSpotifyに乗り替えてみたのでしばらくプレイリスト機能で気楽に色々聴いてみようかなとも思っている。