1. でかイオンの話
でかイオンに行った。でかイオンとはでかいイオンのことで、でかイオンの下には中イオン・小イオンしかないので必然的にでかイオンは希少。でか過ぎてカメラには収まらないんだけど自分の目だと収まるので本能的にいつも不思議だなと思う(超広角を使えとかそういう話ではない)。
遠くの方にわずかに映るでかスロープが凄かった。3階くらいの高さから折り返し無しで巨大なスロープが伸びているので我々が縮尺を間違えたかのような異物感があった。垂直方向/水平方向の空間/土地の潤沢な使いぶりを見ると勿体無い主義の全否定のように感じられる。巨人のための構造物。
繰り返しが繰り返されている。「この手のイオンでは冷凍食品コーナーが充実しているのでは?」との意見を頂いたが確認したところ残念ながらそれほどでもなく、代わりに一人分のチルド惣菜が異様に充実しており、時代の移り変わりを感じた。普段使ってるスーパーをそんなふうに客観的に見ることは出来ないのでそのような視点は新鮮だった。あと、誤発注と思われる梅干しが大量に並んでおり気の毒だった(4種類くらい)。
知らん土地のスーパーを見るのが好きです。外装も気になるし、時間があれば内部を探索したくなる。 でかイオンは匿名性に支えられた無名の構造物であるから、記号的に再生産され、そのでかさと構造の繰り返しパターンによって価値の大小が定まる。
2. CDを流しました
時系列で書いているので順序が下の方になってしまい申し訳ないが、イベント自体とても良かった。LPの良さ・CDの良さ・7inchの良さ・8cmの良さがそれぞれ方向性が全く違うし特にDJする上ではもう別物なのだ、ということを改めて体験として刻めたので大変満足してしまった。
わたしは基本的に普段はPCで曲を流すので、今回のようにCDで流すのは機会があまり無くちょっと緊張してCDを何十枚も持ち込んでしまった。繋ぎは破茶滅茶になった箇所があるので今後がんばりたい…
多分一番ウケた?のは『星へ行く船』のM12「セレスハネムーン」だった。歌は西木栄二。元々はアナログで切られ、91年にCDで再販されたもの。
関連曲はこのブログで過去にも紹介しているが、M12は80年代中盤のシンセポップド真ん中のアレンジで、全般的にMC-4で打ち込んで作られたものであるとのこと。イメージアルバム沼はまだまだdigのしがいがあるブルーオーシャンであること・90年代もいいけど80年代感もやっぱ捨てがたい・媒体がCDとアナログの間を揺れ動いた絶妙な時期の音源、ということで選曲してみた。わたしは80年代以前は割り切ってあまり聴かないようにしているのだが、こういうのを聴いてしまうともうちょっと聴いとこかな…という気分になってしまう。
イベントの前飲みでも、関東方面のlightmellow〜GiRLPOP事情の話、buの話、バレアリック未遂としての遊佐未森の話、など興味深い話題があった。普段こういう話を実地でしないので大変良いレスパイトになる。牛タンのタタキが絶品だったのでそのうちまた食いたい。この時点で生ジョッキとウーロンハイでほぼ完成してしまい、機嫌が最高潮に達した。
3. 他
翌日、雨宮キャンパスの跡地を通ったところ完全な原っぱになっていた。原っぱにならなかった世界線のことを考えた。
竜泉寺の湯に寄る。9:30頃の入店だったがアホほど人がおり(多分早朝割のせいだと思う)、泉区の一部の人間は娯楽がスーパー銭湯以外に無いのか?と本気で思ってしまったが、するとあまりにも不気味な風景に思えてきたので懸命に妄想を打ち消す。でも湯船に見事に等間隔に人が沈んでいて、やっぱり何らかの集団行動に思えてきてしまい、怖かった。
泉区役所前の歩道橋が空中に浮く玉ねぎ型で大いに感銘を受ける。前世紀の遺産だと思った。
帰り道、国道を南下しながらブックオフ・ハードオフでCDを何枚か購入。ただ全く知らんCDは無く、抑えで何枚か買うに留まる。
昼食のタイミングを逃したのでバイパス沿いの幸楽苑で済ませようと入りメニューを見ると冷やし中華が無く、俺たちは8月と9月の間を飛び越えたんだなという実感が来た。まさか幸楽苑で夏の終わりを実感するとは…